person谷口 真弥さん(有高32回)

「雷井戸」・「大蛇の頭」の民話が伝えられる歴史ある桑原の曹洞宗欣勝寺を訪問

「くわばら・くわばら」と唱えれば雷が落ちない。これまでこの地域では一度も落雷はないとの噂を聞き知っていた私は、その話が聞ける欣勝寺の副住職が本校の卒業生であり柔道部であったと聞き、早速に足を運びました。欣勝寺は桑原の中心部の山際にあり、木々に囲まれた中の客殿と庫裡の間の本堂は古い歴史を思わせ、身の引き締まる思いをしました。

谷口君とは彼が高校を卒業して以来の再会で、中に案内され顔を見るなり、懐かしい夏の合宿の話、激しい・厳しい練習とその後の筋力トレーニング、又、夜は蚊に咬まれたまま寝入ってしまったこと等、話が弾みました。「その時の心身の修業が現在の私に大きなプラスになっています」とのことです。卒業後は駒沢大学の仏教学部禅学科に進み、その後1年間永平寺で修業、一時はサラリーマン生活を送られたが、30歳の時に父(住職)の手伝いをとのことから副住職に就かれました。

欣勝寺には雷が落ちないようにとの祈願参拝が後を絶たず、特に春から夏にかけて、地元の三田市はもちろん神戸市北区・吉川町等から数多くの方々が来られるそうです。檀家数は100軒を超え、仏事の行事から参拝者への対応と忙しいかたわら、三田青年会議所の理事長も務められ、毎日が充実していますとのことでした。6年前に結婚され4歳(男)と8ヶ月(女)のお子さんに恵まれ、お寺と縁のない女房ですが良くやってくれますと家庭円満が伺えました。

帰りに「大蛇の頭」と「雷井戸」を見せていただき、写真に納め、「雷が落ちませんように」と祈願をし後にしました。

(文責:谷郷賢明)

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